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アイテム詳細

東野 圭吾

文藝春秋

グループ:Book

ランキング:108

価格:¥ 660

発売日:2008-08-05

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カスタマーレビュー

容疑者Xの献身  (2008-12-03)
数学にしか興味を持たずそれが全てだった彼が、愛する人の為に犯罪を犯し、自分の人生を捧げた。 『皆に分かってもらう必要はない、自分自身が認めれば良いんだ』という生き方に衝撃を受けた。 地位、名誉など、常に人の目を気にして生きる今の日本社会の中で、そうゆう生き方もあるのかな…、と考えさせられた作品。

ラストのどんでん返し  (2008-12-01)
ミステリー小説を読んだことがなかった自分にはかなり面白かったです。
普通に読んでいたときは面白いなぐらいに思っていましたが、
最後まで読んでみて一気にこの本に対しての印象が変わりました。

旅行の最中、高速バスの中でこの本を読んでいました。
物語のラストの辺りでイシガミに自分を投影してしまい、涙が止まりませんでした。
とにかくラストは著者の書いているときの勢いが伝わってきます。
ですので、ミステリー小説をほとんど読まない人にはかなりオススメかと思います。

映画などより……  (2008-11-28)
映画化もされ今や有名になった容疑者Xの献身、しかしそれでは再現しきれないものが、この小説の中にはあると思う。

細やかな描写。登場人物たちの心理展開。 映画を否定する気はないが東野圭吾の作り上げたワールドにひたるためには、小説に触れる他ないと思う。

ミステリーとしての完成度が高いにもかかわらず、沸き上がる感動、愛情ってなんなのか?と考えさせられる重さ。いろんな意味で深い小説だといえます。
これを読んだあとは、その前の自分より少しだけ感受性の豊かな人間になっているようにおもいます。
完成度がたかい。
さすがの力量です……

犯人が犠牲として捧げたもうひとつのもの  (2008-11-27)
犯人は愛のために自分だけを犠牲として捧げたのではない。何の罪も遺恨もない第三者を完全何道具として犠牲にしている。もちろんそんなことは探偵も作者も百も承知で、むしろ「献身」の重要な要素はこちらのほうなのだと思う。現世の罰ではなく、地獄堕ちの覚悟を決めたうえでの。
犠牲者の身分が●●であることが話を見えにくくしている。これが幼い愛児を抱えた会社員とかだったらトリックは成り立たないわけだが、それだけの理由だろうか。差別的な人物配置としてむしろ作者や作品に嫌悪感を抱く者も出るだろう。あまりに異常すぎる愛の形として犯人にまったく感情移入できない者も多い(私はこれだ)だろうし、あるいはだからこそ感動できる人もいるかも知れない。ただ、この、もうひとつの犠牲のほうをやや軽く見て感動してしまった人も少なくないはずだ。私だったら、お節介にもこう言ってしまうかもしれない。この犠牲者の生活や人生に1章が割かれていたとしてもやはり感動できましたか?
作者はあえてそうしなかったし、犯人の本当の凄まじさを強調することもしなかった。差別的と見られることも恐れずトリック優先の配置に徹した。その結果、どのような形での感動されようとも、あるいは反発もすべて読者にゆだねてしまったようだ。読後感すらトリックと化すような底意地の悪さともいえようが、むしろすべてを俯瞰するような虚無感に慄然とさせられた。

憎めません。。。  (2008-11-26)
美しい女性に、献身的な愛を捧げた数学者・石神の犯罪トリックは、実に巧妙で謎が多い。死体が全裸体であること、盗まれた自転車に被害者の指紋が残ること、遺体が惨殺体であることなど、一見普通の殺人事件かとも思える。

だが、無骨な男の繊細な精神によってなされた「完全犯罪」は、数学者ゆえの美しさにこだわった超合理的・理論的解法だった。警察が容疑者のアリバイを崩そうとすればするほど、限りなく白に近づく仕組みだ。

ところで、何れ殺すと心に秘めた相手と川原を歩くシーンがある。石神の異常さは際立つが、愛する人に想いを馳せながらの道路は、憂鬱さも、迷いもなかったはずだ。数学の問題を作るようなもので、殺人は解法の手段にすぎない。

友人として物理学者として、湯川がその謎に挑む。

やがて全てを悟った湯川の感嘆たる無念さが、どうしょうもなく物悲しい。これほどに、人を愛せるのか、献身的になれるものかと読後は自問に駆られ、殺人を犯したものを憎むことができない。

息つく間もなく読み終えた。最後まで読者は、欺かれてしまった。単純にミステリーとして非常に面白かった。

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